キャンプをしていると「もっと快適に過ごせるように工夫してみたい」と感じることも多いのではないでしょうか。キャンプにはゴミの分別や洗い物、雨対策など、やることが多いため、少しでも役立つことを覚えておきたいところです。
この記事では、キャンプのクオリティを上げる上級テクニックを紹介します。より快適にキャンプを満喫するために、ぜひお役立てください。
ゴミの分別は初めからしておく

キャンプでは、最初にゴミを分別しておかないと、撤収時に大きな手間を取られる可能性があります。ゴミに煩わされないためにも、事前に分別することを意識してください。
受付でゴミの分別方法を確認しておく
ゴミの分別方法は、キャンプ場によって異なります。分別が誤っていると、最初からやり直さなければなりません。多くのキャンプ場では受付時にゴミに関する説明があるため、よく確認しておきましょう。
ゴミ袋は多めに用意する
キャンプ場によってはゴミ袋を購入できる場合もありますが、中には売店のないキャンプ場もあるため、ゴミ袋は持参しておくと安心です。少量のゴミ袋だと足りなくなる可能性があるので、多めに用意することをおすすめします。
汁漏れに注意する
生ゴミや空き缶などを捨てる際に気をつけたいのが、汁漏れです。割り箸など先端が尖ったものと、汁が入っている空き缶などを一緒に捨てると汁漏れする可能性があります。
空き缶などは汁がないように対策するとともに、割り箸などはしっかり折ってから捨てると、袋に穴が空いて汁漏れするのを防げます。また、ゴミ袋を二重にして汁漏れ対策をしておくとよいでしょう。
張り綱を追加すると雨を地面に誘導できる

張り網とは、テントやポールを安定させるためにペグで固定するロープのことです。風でテントが飛ばされないようにするほか、雨対策としても活用できます。
張り網でタープに谷を作って雨が地面に落ちるようにする
タープには雨が溜まりやすく、手作業で定期的に雨水を排出するのは意外と手間がかかります。そのため、タープの前方左右に張り網を追加して谷の形を作り、雨が地面に落ちるようにするのがおすすめです。
タープにグロメット(ロープなどを通す穴)がない場合は、柔らかなものをタープの生地で包み、張り網を巻き付ければ取り付けられます。あとは張り網を結んだペグを地面に打ち付け、タープが谷の形になるように仕上げたら作業の完了です。
少しの手間で雨水の処理が楽になるため、雨予報が出ているときはあらかじめ張り網によって対処してみてください。
まな板を牛乳パックで代用する

調理で魚や肉を切る必要がある場合、毎回まな板を洗って清潔な状態にしなければならないため、手間に感じる人も多いのではないでしょうか。そのような場合に重宝するのが牛乳パックです。牛乳パックをまな板代わりにすれば、洗い物の手間を減らせます。
ハサミなどで牛乳パックを開く
まずはハサミやカッターなどを使い、飲み終えた牛乳パックを開きましょう。包丁しかない場合は、牛乳パックの底面を包丁で切り落とした後に側面を切れば簡単に開けます。
肉や魚などを切るのに役立てる
開いた牛乳パックは、肉や魚を切るのに活用できます。特に魚はニオイがつきやすいので、他の食材に影響を与えないためにも、牛乳パックをまな板代わりに使うのがおすすめです。まな板を持っている場合は、まな板の上に牛乳パックを敷けば包丁で切るときに安定感が増します。
使い終えた牛乳パックは着火剤としても使える
使用後の牛乳パックはそのまま捨ててもよいですが、焚き火の着火剤にするのも1つの方法です。組んだ薪の下に牛乳パックを入れて火をつければ、燃焼効率が上がります。着火剤として使えばゴミも減り、後片付けも楽になるのがうれしいポイントです。
ラップなどをお皿に敷いて洗い物を削減する

できるだけ洗い物を減らしたい場合は、お皿にラップを敷くのがおすすめです。キャンプ料理を楽しむ際に洗い物が増えると、サイトと洗い場を何度も往復しなければならず、時間がかかります。無駄な時間を費やさないためにも、ラップを活用してみてください。
お皿にラップを貼るだけで完成
使用するお皿にラップをかけ、ピッタリと密着させれば準備は完了です。あとは料理を盛り付けて食事を楽しみましょう。
ただし、ラップをきちんと貼り付けておかないと、食べている途中で剥がれてしまう可能性があります。お皿に沿わせてきちんと貼り付けるなど、剥がれないように対策することが大切です。
洗い物やゴミの負担が軽減
油分が多い料理やソース、ケチャップなどを使った料理は、洗うときにたくさんの洗剤が必要ですが、ラップをつけていれば洗い物の心配をせずに済みます。また、使い捨ての紙皿を使うよりもゴミの量が減り、処理も簡単です。
食べ終わったらラップを剥がし、ゴミ袋に捨てるだけですので、片付けに大きな手間はかかりません。洗い物だけでなく、ゴミの負担を減らしたい場合にも食事の際にはラップを活用してみてください。
着火剤をまつぼっくりで代用する

まつぼっくりには油分を含んだ松脂がついているため、自然の着火剤として重宝します。着火剤を持ってくるのを忘れた場合や、着火剤に頼らずに火をつけたいと考えている場合には、まつぼっくりを役立ててみましょう。
カサが開いたものを選ぶ
まつぼっくりを取るときに意識しておきたいのが、カサが開いたものを選ぶことです。カサの開いたまつぼっくりは、よく乾燥しているため安全に火をつけられます。
逆に、カサが開いていなかったり、青みを帯びていたりするまつぼっくりは十分に乾燥しておらず、火を付けると爆発する可能性がありますので、注意してください。
少しずつ火を育てる

焚き火台に4~5個のまつぼっくりを入れたら、火をつけます。まつぼっくりに火がつくまでには少し時間がかかるため、ノズルが長いライターを使うのがおすすめです。
まつぼっくりに火がついたら細い枝を乗せて火を移し、薪や炭を立てて並べていきます。最初からまつぼっくりの上に薪を置くと火が消えてしまうため、まずは細い枝を使って少しずつ火を育てるのがポイントです。風が強い日は石で風防を作って風を避けるとよいでしょう。
寝袋ケースに衣類を入れると枕になる

キャンプの荷物をなるべく減らしたいときは、寝袋ケースを枕として活用する方法があります。枕は意外と幅を取り、荷物になることも多いため、キャンプで持って行くべきか悩むかもしれません。寝袋ケースを活用する方法なら荷物にならず、グループキャンプはもちろん、ソロキャンプでも気軽に取り入れらます。
翌日着用する衣服を寝袋ケースの中に入れる
翌日着用する衣服を寝袋ケースに入れ、形を整えたら即席枕のできあがりです。使わないタオルがあるのなら、衣服ではなくタオルを使っても問題ありません。寝袋ケースに入れられる布類を集めて、枕作りに役立ててみてください。
高さや硬さを調節できる
自分で作る枕のよいところは、中に入れる衣服を調節することで好みの高さ・硬さにできる点です。一度寝て違和感があったら、衣服を出し入れして調節してみましょう。ちょうどよい枕ができあがれば、快適に眠りにつけます。
追加ポールで雨の排出を効率的にする

雨の日はテントの上に雨水が溜まりやすくなるため、サブポールを追加するのがおすすめです。雨だまりができやすい部分にサブポールを立てれば、効率的に雨を排出できるようになります。
追加のポールでテントに傾斜をつける
テントの中で特に雨だまりができやすい部分にサブポールを立てましょう。サブポールで傾斜を作ることで雨が地面に落ち、溜まるのを防ぎます。
雨が溜まってきたら突き上げる
ロープでしっかりとテントを張っていても、次第に雨の重みで生地がたわんでいきます。雨水が溜まってきたら、サブポールを突き上げて排水してください。この時、雨水が勢いよく落ちるため、テントの周りにいる人が濡れないように声をかけておきましょう。
テントは定期的に撥水スプレーをする

テントにはもともと防水機能がついていますが、使い続けるごとに雨を弾く力が弱まっていきます。防水機能が落ちると次第に雨や結露が染み込むようになり、テント内が濡れる原因になりかねません。そのため、テントには定期的に撥水スプレーを使うことが大切です。
汚れを落としてからスプレーを満遍なく吹き付ける
汚れがついた状態だと撥水成分が密着しづらくなるため、まずはテントの汚れを落としておきましょう。洗濯する場合は、しっかりと陰干しをして水分を取ってから作業を行います。
初めてスプレーを使う際は目立たない部分で使い、変色などの異変が起きないか確認します。問題がなければ全体にスプレーを吹き付けて、乾燥させたら作業の完了です。なお、スプレーする際はテントから20~30cmほど離し、風通しのよい場所で作業を行うようにしてください。
1年を目安に撥水スプレーを使う
ワンシーズンのうちに数回程度キャンプへ行くのであれば、1年に1回スプレーを使いましょう。毎週キャンプへ行く場合、1ヶ月に1回は撥水スプレーでメンテナンスを行っておくと安心です。
コンロはアルミホイルでカバーする

直火のバーベキューコンロは、アルミホイルで包んでおけば炭の片付けが楽になります。バーベキューコンロの後片付けに時間がかかることが多い方は、ぜひ活用してみてください。
コンロ専用のアルミホイルを使う
バーベキューコンロ専用のアルミホイルは厚手なので、直火でも穴が空かず、安全に使用できます。一方で、通常のアルミホイルはすぐに燃えてしまうため、コンロを覆うのには使わないようにしましょう。
吸気口用の穴を空けてコンロをアルミホイルで覆う
アルミホイルをコンロの大きさに合わせてカットしたら、内側を全体的に覆います。次に、吸気口部分に穴を空けて空気が通るようにしてください。
吸気口から空気が通らないと燃焼効率が悪くなるため注意しましょう。アルミホイルの上から炭を入れて着火し、炭を乗せたらバーベキューの準備が完了です。
使用後はアルミホイルを捨てるだけ
バーベキューが終わったら、炭の火が完全に消えたことを確認してください。炭が冷めた後にアルミホイルで包み、そのままゴミ袋に捨てます。一から炭の片付けをするよりも簡単に済ませられるため、大幅な時間短縮が可能です。
まとめ

キャンプは、ちょっとした工夫を取り入れることで快適性が増します。調理や後片付け、雨対策などで「面倒だな」と感じたときは、いろいろな方法を試してみるのがおすすめです。
今回は身近にあるものを活用して簡単にできるテクニックを紹介しましたので、ぜひ試してみてください。