【こだわりのバーベキュー】ステーキに合う究極のスパイス選手権!おいしさを引き立てる組み合わせとは?

ステーキは厚切りのお肉を焼くだけの簡単な料理であり、ちょっとした調味料とスパイスのみのシンプルな味付けが人気です。しかし、一口にスパイスといってもかなりの種類があります。そのため、「どのスパイスを選べばよいかわからない」「スパイス選びで個性を出したい」とお悩みの人も多いのではないでしょうか。

この記事では、ステーキに合うスパイスについて、王道・意外性が高い・個性派という3つの観点から紹介します。スパイス選びのポイントも取り上げますので、ぜひ参考にしてください。

ステーキに選ぶべき基本スパイスとその特徴

はじめに、ステーキとの相性がよい基本的なスパイス5種類と、スパイス選びの際に押さえたいポイントを紹介します。

ステーキに合う基本的なスパイス

ステーキに合う基本的なスパイスとして、以下の5種類が挙げられます。

  • ブラックペッパー
    存在感のあるピリッとした香りのスパイスです。日常的に様々な場面で使われています。
    ステーキの旨みを活かしつつアクセントをプラスでき、他のスパイスとの組み合わせもしやすいです。辛み系のスパイスに該当します。
  • ガーリック
    コクと風味が豊かな旨み系スパイスです。生のガーリックを使うのもよいですが、バーベキューの場合はパウダータイプを用意すると持ち運びや調理がしやすく便利でしょう。
    ブラックペッパーと同様に、日常的に使う場面も多く、他のスパイスとも組み合わせがしやすいです。
  • バジル
    爽やかな香りが特徴的なハーブです。ステーキや肉料理に限らず、幅広い料理に使われています。
    ハーブ系のなかでは比較的クセが弱く、ほかのスパイスと組み合わせた際に失敗するリスクも低めです。
  • パプリカパウダー
    「パプリカ」という唐辛子を粉末にしたスパイスです。唐辛子の一種ですが辛みはなく、旨み系のスパイスに該当します。
    鮮やかな赤色で、少し使うだけでも華やかさがプラスされるため、彩りをよくするために使われることも多いです。
  • シナモンパウダー

甘み系のスパイスです。甘さと独特な辛さの両方を持ちます。料理だけでなく、お菓子や飲み物にも使われます。

甘み系のなかでも特に使いやすいスパイスです。

また、スパイスではありませんが、塩はステーキの味付けに欠かせません。塩をベースにスパイスを組み合わせるイメージです。

これらのスパイスを中心に、ステーキに合うスパイスの組み合わせを紹介します。

4つの風味どれを足したいか考える

ステーキに合う基本的なスパイス5種類の紹介において、それぞれのスパイスの説明で「○○系」という表現を使ってきました。

スパイスの風味は大きく以下の4種類に分けられます。

  • 旨み
  • 甘み
  • 辛み
  • 爽やかさ

自分の好みの味付けや理想的な組み合わせをするためには、どのような風味を足したいかを考えながらスパイスを選ぶことが大切です。

また、複数のスパイスを組み合わせる場合、旨みをベースにするのがポイントです。旨み系のスパイスとその他のスパイスの割合を8:2で目安にすることで、バランスのよい味わい・風味に仕上がりやすくなります。

複数のスパイスの組み合わせに慣れてきたら、旨みとそれ以外のスパイスの配分を変えて、様々な調合を試してみるのもよいでしょう。

クラシックな組み合わせ!王道のステーキスパイス

まずはステーキスパイスとして王道と呼べる、クラシックな組み合わせを3つ紹介します。

塩+ブラックペッパー

もっともシンプルな組み合わせです。風味がよい上質なお肉であれば、塩とブラックペッパーのシンプルな味付けだけでおいしいステーキに仕上がります。

ステーキに使う塩は、まろやかな味わいで粒が大きめのものがおすすめです。ブラックペッパーは時間が経つと香りが飛んでしまうため、食べる直前にかけましょう。

塩+ガーリック+ブラックペッパー

こちらも王道かつバランスのよい組み合わせです。

ガーリックの使い方やタイミングは、ガーリックの種類によって異なります。ガーリックパウダーであれば焼く直前にお肉にかけて味付けします。生のガーリックの場合、スライスしたものを油が冷たいうちから入れて熱してください。油に香りが移ってステーキの風味がワンランクアップします。

塩+ガーリック+ブラックペッパー+パプリカパウダー+バジルorオレガノ

パプリカパウダーで旨みと色味を、バジルで爽やかさをプラスする組み合わせです。使うスパイスの種類が多い分、より複雑な味わいを楽しめます。

バジルの代わりに、より清涼感のある香りのオレガノを使うのもおすすめです。

大胆な挑戦!意外な組み合わせで新たな味わいを発見

続いて、意外性のある大胆なスパイスの組み合わせを2つ紹介します。

クミン+パプリカ+シナモン+バジル(フェンネル)

旨み・辛み・甘み・爽やかさすべてのスパイスを使った組み合わせです。ここに塩・ブラックペッパー・ガーリックパウダーを足してください。爽やか系スパイスとして、バジルの代わりにフェンネルを使うのもおすすめです。

「バラバラの風味のスパイスを組み合わせても大丈夫?」と思うかもしれません。しかし、バランスのよい組み合わせであれば、味に深みが出てよりおいしくなります。今回の場合、旨み系スパイスであるクミンとガーリックを多めに、それ以外を少な目かつ同量にするとバランスがよくおすすめです。

塩+ガーリックパウダー+ブラックペッパー+パプリカパウダー+バジル+オレガノ+醤油

スパイスと聞くと洋風な味わいをイメージする人も多いかもしれません。たしかにスパイスは洋風料理に多く使われますが、使い方次第で醤油のように和風な調味料ともマッチします。
この組み合わせのポイントは、ガーリックを気持ち多めに、バジルやオレガノといったハーブ系は控えめにすることです。また、醤油に十分な塩気が入っているため、これまで紹介した組み合わせよりは塩を減らすのをおすすめします。

和風テイストなベースと豊潤な旨み、そしてハーブの爽やかな香りで絶妙な味わいに仕上がります。

個性派スパイス大集合!個々の特徴とアクセント効果

この章では、ステーキのアクセントとなる個性的なスパイスを3つ紹介します。味や香りが強めなため、ベーシックなスパイスの組み合わせに少し入れる程度の使い方がおすすめです。

フェンネル

個性的な甘い香りを持つハーブです。前章で紹介した「クミン+パプリカ+シナモン+バジル(フェンネル)」の組み合わせで触れたように、爽やかさをプラスするスパイスとして、バジルの代わりにフェンネルを使う方法もあります。

バジルよりも清涼感があり、お肉や魚の匂い消しにも多く使われるスパイスです。豚肉のようにやや臭みがあるお肉でステーキを作る場合や、清涼感をプラスしたいときにおすすめします。

クミンパウダー

旨み系に該当するスパイスです。カレーの香りとして有名ですが、エスニック系の料理でも多く使われます。ほのかな苦みとスパイシーな香りが特徴です。

クミンパウダーを使うだけで、かなりエスニックな風味がプラスされます。少し使うだけでステーキの仕上がりを大きく変えるため、使う量には注意が必要です。エスニックな仕上がりにしたいときに適しています。

オールスパイス

複数のスパイスを混ぜたものではなく、オールスパイスという名前のスパイスです。中世ヨーロッパで重宝されたブラックペッパー・ナツメグ・シナモン・クローブのうち、ブラックペッパーを除いた3種類を合わせたような香りがすることから、オールスパイスと名付けられたといわれています。

4種類の風味のうち甘み系に該当しますが、ほんのりと柔らかい甘みで幅広い用途に使えるスパイスです。また、ナツメグ・シナモン・クローブと組み合わせると、風味が強くなるのではなく、逆にクセが弱まって使いやすくなります。

特徴的な香りで一見難しい印象を受けるかもしれませんが、ステーキをはじめ様々な料理との相性がよく、使いやすいスパイスです。

スパイス選びのポイントとステーキへの活用法

最後に、ステーキに使うスパイスを選ぶうえでのポイントと、スパイスの活用方法を紹介します。

お肉の種類に合わせて選ぶ

スパイス選びで大切なのは、お肉の種類に合わせて選ぶことです。

たとえば、ステーキ肉の代表といえば牛肉ですが、牛肉のステーキには存在感があるアクセント的なスパイスが合います。牛肉自体が風味豊かであるため、お肉そのもののおいしさを楽しむためにはシンプルなスパイスがおすすめです。

一方、豚肉は独特の臭みがあるため、香りが強めのスパイスを使うとよいでしょう。臭みを消しつつ豚肉の旨みを引き立てます。

淡泊な味わいの鶏肉に香りが強いスパイスを使うと、鶏肉の味が消えてしまう恐れがあります。爽やかで優しい香りのスパイスがおすすめです。

このようにお肉の種類に合わせてスパイスを選ぶことで、お肉のよさを活かしたステーキに仕上げられます。

スパイスの活用方法

スパイスを上手く活用するには、料理に合うスパイスや組み合わせを押さえるだけでなく、スパイスを使うタイミングも知っておくことが大切です。ステーキの味付け・風味付けとしてスパイスを使うタイミングは、大きく3つのパターンに分けられます。

1つ目は、焼く前の段階でスパイスを使う方法です。複数のスパイスを使う、下味をしっかり付けたい、匂い消しが目的などの場合、焼く前にスパイスを使うとよいでしょう。

また、複数のスパイスを使う場合、はじめに使うスパイスをすべて調合しておくと使いやすいです。スパイスを調合してからお肉の下処理を行い、焼く直前にスパイスを揉みこむと、スパイスの風味がしっかり引き出されます。

2つ目は調理中です。加熱することで香りや辛みを引き出すタイプのスパイスに適しています。たとえば、生のガーリックは、油が冷たいうちからガーリックを入れて熱することで香りが油に移り、ステーキにしっかりと香りが付きます。

また、ホイル焼きのステーキを作る場合は、ホイルで包む前にスパイスを使うのがおすすめです。スパイスは焦げやすいため、長時間じっくり加熱する場合はある程度火を通してから使うのが適しています。

3つ目は仕上げのタイミングです。色や香りを加えたいときや、香りが飛びやすいスパイスを使う場合は、出来上がる直前に使います。

今回取り上げたスパイスでいうと、ブラックペッパーは香りが飛びやすいです。ブラックペッパーの香りをしっかり活かすためには、食べる直前にかけるのが理想的。また、バジルなどのハーブを彩り目的で使う場合も、最後にかけるのが最適です。

まとめ

スパイスは非常に種類が多く、少量でも風味が大きく変わるため、一見使うのが難しそうに感じるかもしれません。しかし、押さえるべき基本や組み合わせのパターンはシンプルです。ちょっとしたポイントを押さえるだけで、料理の仕上がりがランクアップするでしょう。

今回紹介した内容を参考に、スパイスを活用したおいしいステーキを楽しんでください。

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