ブッシュクラフトで挫折しないために!コツをつかんで楽しもう

  • 2023年9月1日
  • 2023年12月14日
  • HOW TO

多くのキャンパーの憧れとして挙げられるのが、ブッシュクラフトです。ブッシュクラフトは、自然のなかtで生きる知恵を身につけることを目的として、自然をより身近に感じられるキャンプスタイル。近年はキャンプが幅広い人に人気を博していますが、なかでもワイルドでマニアックな世界がブッシュクラフトだと言えるでしょう。

しかし、実際にブッシュクラフトに取り組もうとして、挫折してしまう方も少なくありません。この記事では、ブッシュクラフトの魅力や挫折しやすいポイント、挫折しないためのコツを紹介します。

ブッシュクラフトの魅力

ここでは、ブッシュクラフトの特徴や魅力について解説します。

ブッシュクラフトとは?

ブッシュクラフトとは、最小限のアイテムだけを装備して森林や原野などで、できるかぎり自然環境にあるものを利用して生活するアウトドアスタイルのことです。自然のなかに自ら飛び込んでいく野性的かつマニアックなアウトドアスタイルとして、ブッシュクラフトは人気を集めています。

近年では便利なアウトドアグッズが多数存在しますが、ブッシュクラフトではできるだけ使用しないようにします。ブッシュクラフトとは、便利なアイテムをあえて活用せずに不便さや野性味を楽しむアクティビティだと言えるでしょう。

ただし、便利な道具を活用しないということは、それだけ難度も高まることを意味します。そのため、初心者がいきなり本格的なブッシュクラフトを行おうとすると、どうしても挫折しやすい傾向です。

野営やサバイバルとの違いは?

ブッシュクラフトについて調べていて、「野営」や「サバイバル」との違いが分からないと感じる方も少なくありません。3つの言葉は確かに似た部分がありますが、以下の通り別の意味を持つ異なった概念です。

【それぞれの意味】

  • ブッシュクラフト:できるだけ自然のものを活用して生活すること
  • 野営:管理されていない場所を拠点とすること
  • サバイバル:過酷な環境下で生き残るために行動すること

野営は管理されていない場所での活動を表現する言葉であり、自然を活かして生活することも目的とするブッシュクラフトとは別の概念です。また、サバイバルは「過酷な環境下での生き残り」を意味する言葉ですが、ブッシュクラフトは「過酷な環境での生活」や「生き残り」を目的としているわけではありません。

ブッシュクラフトはあくまでも自然に飛び込み楽しむことを目的としており、あえて危険を冒すことではないと考えておきましょう。

ブッシュクラフトの魅力とは?

ブッシュクラフトには、以下のようにさまざまな魅力があります。

自然を直接的に感じられる

ブッシュクラフトの魅力としてまず挙げられるのが、自然を直接的に感じられることです。ブッシュクラフトでは、必要なものは極力現地で調達します。

「キャンプ」と言われると、一般の方は自然での活動をイメージするかもしれません。しかし、ブッシュクラフトを本格的に行うと、一般的なキャンプがいかにさまざまな道具に頼って成り立っているのか痛感します。

人工物をなるべく持っていかずに行動することで自然と一体になることが、ブッシュクラフトの魅力です。

自然のなかに飛び込んでみると、普段の生活や一般的なキャンプでは気づけない自然の雄大さや大切さを直接的に感じられるでしょう。

キャンパーとしてのスキルが上がる

ブラッシュクラフトに取り組んでいくと、キャンパーとしてのスキルが自然と向上していきます。ブッシュクラフトでは、火起こしから料理、さらにはシェルター作りなどさまざまなことを最低限の道具のみで行うためです。

自然にはさまざまなものが存在しており、中には意外な形式で活用できるものも沢山あります。枯葉や小枝などをシーンに応じて活用できるようになれば、普通のキャンプを楽しむ際にもできることの幅が広がるでしょう。便利なアウトドアグッズと自然に存在するものを組み合わせることで、キャンプがさらに楽しく、奥深いものになっていきます。

通常のキャンプにはない達成感を味わえる

ブッシュクラフトに取り組んでいると、通常のキャンプでは味わえない達成感を味わえます。自らの技術と最低限の道具で火を起こして食事をし、夜になったら寝る場所も用意することは、非常に難しく大変なことだからです。

便利なグッズを利用せずに火を起こせたり食事を作れたりすると、通常のキャンプでは味わえない達成感を味わえるでしょう。自然の雄大さを知るとともに普段の生活の便利さも知れるなど、これまでの自分ではできなかった経験をして成長した実感も持てます。

ブッシュクラフトで挫折しやすいポイント

ここでは、ブッシュクラフトにおいて挫折しやすいポイントを紹介します。

焚火

ブッシュクラフトで挫折しやすいポイントとしてまず挙げられるのが、焚火です。普段の生活では何気なく使っている火ですが、アウトドアで限られた道具しか使えない場合、起こすだけでも大きな労力がかかります。

本当にこだわって行うとなると、火打石やファイヤースターターだけを使って火を起こさなくてはなりません。また、火種だけでなく薪も自分で現地調達するため、薪選びの知識も必要です。

どこまでこだわるのかによって、難易度は大きく変化します。しかし「自分の力で火をおこしたい」と考えると想像以上に難しく、挫折することも少なくありません。

食事

ブッシュクラフトに取り組んでみると、食事においても苦労をすることが多々あります。本格的なブッシュクラフトでは、食料も現地調達するためです。野草やきのこを採取したり魚釣りをしたりして、自分で料理をして食べます。

上級者の中には、狩猟を行って本格的な料理を行う方もいるかもしれません。しかし、初心者にとっては、食材の現地調達は非常に難しいことです。

食べても安全な野草やキノコの知識を持っていなくては、安全に食事をすることすらできません。また、魚釣りにも技術や工夫が必要であり、完全に食材を持たずに行くとほとんど食料を確保できない事態に陥ることも考えられます。

管理者・所有者とのトラブル

ブッシュクラフトで意外に多くの方が苦労をするのが、土地の管理者・所有者や周囲の人とのトラブルです。

ブッシュクラフトはどこでもできるわけではなく、土地の所有者に許可を取る必要があります。自己所有の土地以外では、樹木の伐採や直火の禁止などが制限されていることも少なくありません。土地に存在している物は、原則としてその土地の所有者の物だからです。

最低限のルールを理解せずに行動してしまうと、土地所有者や管理者とのトラブルに発展してしまいます。

ブッシュクラフトで挫折しないコツ

ここでは、ブッシュクラフトで挫折しないためのコツを紹介します。

最初から完ぺきを求めない

ブッシュクラフトを始めるにあたっては、最初から完ぺきを求めないことが重要です。最初から本格的なブッシュクラフトを行うことは、まったくありません。しかし「ブッシュクラフトをするぞ」と意気込んでしまうほど、最初から最低限の装備で自然に入り込んでしまうでしょう。

挫折をしないためには、普段のキャンプに少しずつブッシュクラフトの要素を入れていくことをおすすめします。通常のキャンプ道具を一式携行していれば、ブッシュクラフトが万が一うまくいかなかったとしても取り返しがつくためです。少しずつブッシュクラフトできる範囲を増やしていけば、無理なく自然に上達していけるでしょう。

事前にルールを確認する

ブッシュクラフトを行うにあたっては、事前にルールを確認することも大切です。キャンプ場以外の山で勝手に焚火したり植物採取をしたりしないように、土地所有者や管理者に注意事項を確認してください。事前にやってはいけないことを把握できていれば、所有者・管理者とのトラブルは避けられます。

また、ルールを守って楽しむことだけでなく、自然に配慮して過ごすことも大切です。いたずらに自然を荒らすようなことはせず、自然に敬意を持って過ごしてみてください。特に、地面に直接火をつけることがないようにしましょう。直火は土壌を傷めるだけでなく、最悪の場合山火事へと発展してしまう危険性があります。

気分を盛り上げてくれるギアを取り入れてみる

気分を挙げてくれるグッズを取り入れてみることも、挫折を避けるためには重要なこと。挫折の要因として大きいと考えられるのが、モチベーションの低下だからです。モチベーションを高く保てれば、困難なことにも継続的に取り組めるようになります。

たとえば、ブッシュクラフトの必需品であるナイフに関して、自分がかっこいいと思えるこだわりのグッズを探してみてはいかがでしょうか。

まずはナイフワークと着火を練習

ブッシュクラフトに取り組むにあたっては、まずナイフワークと着火について練習してみましょう。特に幅広い着火方法を身につけられるだけでも、ブッシュクラフトの楽しさは十分に味わえます。

普段のキャンプでは着火剤とライター(チャッカマン)を使って着火していたのであれば、ファイヤースターターを使っての着火にチャレンジしてみてください。

まとめ

ブッシュクラフトの魅力は、自然と一体する楽しさやスキルの向上などさまざまです。しかし、一方で焚火や料理など挫折しやすいポイントもあるため、事前にコツやルールを理解しておくことが重要でしょう。

最初から完ぺきを求めず、無理のない範囲でブッシュクラフトを始めてみてはいかがでしょうか。

また、トラブルに発展してしまうとブッシュクラフトを繰り返し楽しめなくなってしまいます。自治体のルールをあらかじめ確認して、土地を荒らさないように注意してください。

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