アウトドアにおける楽しみの1つとして、おいしい食事は欠かせません。しかし、キャンプではなかなか普段通りに調理できず、「思っていたものと違う」とがっかりしてしまうこともあるのではないでしょうか。
特にお米を炊く際には、いつもうまくいかないと感じている方が多いかもしれません。この記事では、キャンプ場でもおいしいお米を炊いて楽しく食べるためのアイテムやコツを紹介します。
キャンプ飯を炊くとき失敗していない?

アウトドアの料理で失敗が多いものを言えば、炊飯を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。お米を炊くときには火加減や炊く時間の調節が難しく、失敗した経験がある方も少なくありません。たとえば、以下のような失敗が考えられます。
芯が残る
炊飯の失敗としてまず考えられるのが、芯が残ってしまうことです。水の分量が誤っていれば、キャンプ場でなく家で炊飯しても芯が残ることはあります。さらにキャンプ場での炊飯においては、風の影響でうまく炊けないことがあるため注意が必要です。
風によって火が上手く当たらない状態になると、燃焼効率が悪くて炊き切らないまま芯の残ったご飯になってしまいます。
べちゃべちゃする
水の量を誤ると、べちゃべちゃしてしまうこともあります。キャンプ場では普段自宅で行う炊飯とは勝手が異なることから、水の分量を間違えてしまうケースが少なくありません。
焦げる
アウトドアならではの失敗としては、焦げてしまうことが挙げられます。キャンプグッズでは火加減が難しいことが多く、強火になりすぎてしまって焦がしてしまわないように注意が必要です。
たとえば、ガスバーナーのように火力が強いアイテムを使ってお米を炊こうとすると、焦がしてしまうことが度々あります。
アウトドアで美味しいお米を炊くためのアイテム

ここでは、アウトドアでもおいしいお米を炊くためにおすすめしたいアイテムを3つ紹介します。
鍋
ご飯を炊く道具としてまず挙げられるのが、鍋です。一口に鍋と言っても、ダッチオーブンや土鍋などのさまざまな選択肢があります。
土鍋であれば、炊飯器ではできないおこげを作れたり、ふっくらと仕上げられたりするでしょう。また、ダッチオーブンであれば、炊飯以外にも煮物や揚げ物、炒め物など幅広い料理に対応可能です。
持ち物を減らしてアウトドア料理の幅を広げられるため、お気に入りのアイテムを探しておくことをおすすめします。
ライスクッカー
ライスクッカーとは、炊飯向けに作られたクッカーのことです。一般的な鍋と比較して厚みがあり、焦げ付きや熱ムラなどが発生しにくいなどお米を炊きやすいように設計されています。幅広い形のアイテムがあるため、デザインの選択肢が多い点も魅力的です。
飯盒
飯盒(はんごう)は、アウトドアにおける炊飯の定番アイテムです。アウトドアにまだ詳しくない方であっても、飯盒は見たことがあるのではないでしょうか。
外蓋・中蓋を使ってお米の計量ができる、中蓋で圧力をかけられるなど、炊飯を成功させやすい工夫が多数施されています。
キャンプ場でも美味しいお米を食べるコツ

ここでは、キャンプ場でもおいしいお米を炊くためのコツを紹介します。ポイントを押さえて炊飯することで、キャンプ場であってもおいしくご飯を炊くことは十分に可能です。
お米と水のバランスが重要
美味しくご飯を炊くにあたっては、お米と水のバランスを間違えないことがまず大切です。ご飯を炊く際には、お米1合に対して水200mlが基本量。ただし、鍋やライスクッカー、飯盒などどのアイテムを使うかによって米1合あたりの水の量が変わるため、注意しなくてはいけません。
たとえば、ダッチオーブンをはじめとして水分をしっかりと閉じ込めておけるアイテムを使っていれば、基本の水量で問題ありません。また、計量カップやメモリ付きのカップがない場合、指で水の量を測ることも可能です。人差し指をお米の上に立てて第一関節が水に浸るくらいの量にすると、ちょうど良い塩梅になります。
炊く前にお米を浸水させておく
お米を研いだあとすぐに火にかけてしまうのではなく、炊く前にお米を水につけておくのもポイントです。お米に水を注いで蓋をし、夏場は30分、冬場なら60分程度そのままにしておきましょう。浸水の時間を設けることで、炊きあがりがふっくらとしやすくなったり焦げ付きにくくなったりします。
夏場は放置しておくと雑菌も気になることから、クーラーボックスの中や日陰に置いておくことも重要です。
キャンプでは火加減も重要
お米を炊く際には、火加減も非常に大切。最初は中火~強火で一気に沸騰させ、吹きこぼれてきたら弱火に変えることが基本です。
弱火にしたあとは15分程度を目安として、じっくりと炊き上げていきます。中からチリチリと音がして焦げた匂いが少ししてきたら、火を止める合図です。状態を一度確認した際にもし水気がまだ残っているようであれば、再び蓋をして弱火にかければ問題ありません。
炊きあがりあとは蒸らす
炊きあがって火を止めたあとは、そのまま器によそってしまってはいけません。火を止めたあと、ふたをしたまま10分程度蒸らします。炊きあがり直後はお米の表面に水分が多くあり、蒸らすことで均一化させることが大切であるためです。
蒸らしたあとにご飯を食べて芯が残っているようであれば、水を少し足してから火にかけ、「強火で沸騰→弱火で加熱」の工程をもう一度行います。
ご飯を保温しておきたけい場合は、保温効果のある食器を利用すると良いでしょう。
キャンプ場でも美味しいお米を炊こう!

ここでは、キャンプ場でご飯をおいしく炊くためにおすすめの鍋、ライスクッカー、飯盒のアイテムを紹介します。
鍋
ここでは、鍋のおすすめアイテムを3つ紹介します。
ユニフレーム / ダッチオーブン 6インチ

ユニフレームの「ダッチオーブン6インチ」は、1~2人程度でのキャンプにおすすめです。1.5合が適性炊飯量であり、最大2合まで一度に炊飯できます。耐久性が高くて扱いやすく、お手入れもしやすい点が魅力的です。1.7㎏とやや重めではありますが、コンパクトで場所を取らないため車に積んでも邪魔になりません。
TSBBQ / ライトステンレス ダッチオーブン 8インチ

2~3人程度のキャンプであれば、TSBBQの「ライトステンレス ダッチオーブン8インチ」をおすすめします。
ステンレスとアルミの三層鋼で作られており、軽さや熱の伝わりやすさなどに優れている鍋です。ガスやハロゲンヒーター、シーズヒーターなどのあらゆる熱源に対応しており、無水調理もできるなど炊飯以外にも幅広く使える点が魅力的。使用後も洗うだけで良いため、抜群に使いやすいアイテムだといえるでしょう。
SOTO / ステンレスダッチオーブン 10インチ

大人数でのキャンプなら、最大7合まで炊ける大容量のSOTOの「ステンレスダッチオーブン10インチ」をおすすめします。シーズニングと呼ばれる使う前の慣らし作業が不要で、使用後の錆防止用油を指す必要もありません。耐久性も高く、作った料理をそのまま入れておいて温め直しも可能です。炊飯だけでなく幅広い料理に使用したい場合、非常に良い選択肢の1つになるでしょう。
ライスクッカー
ここでは、おすすめのライスクッカー製品を3つ紹介します。
LandField / チタン製アウトドアクッカー LF-TMT010

LandFieldの「チタン製アウトドアクッカーLF-TMT010」は、600mlと300mlの2種類がセットになった人気アイテムです。直火で使えてワイヤーロープも付いていることから、焚火でそのまま調理できます。保温・保冷性能も高く、食事を暖かいまま保てるでしょう。
チタン特有の抗菌性の高さや軽さ、そして強度の高さなど優れたポイントがいくつもあり、アウトドアシーンだけでなく日常的にお弁当箱として使用する方も少なくありません。
MiliCamp / メスティンMR-250 Pro

MiliCampの「メスティンMR-250Pro」は、ソロキャンパーにおすすめの便利なライスクッカーです。2合分の目盛りが内部にはっきりと刻印されていることから、計量の時点でミスをすることが少ないでしょう。炊飯だけでなくパスタや揚げ物など幅広い料理に使用できる点も、魅力的なポイントです。
新富士バーナー/SOTOミニマルクッカー角ST-3108

新富士バーナー「SOTOミニマルクッカー角ST-3108」は、丈夫で無駄のないデザインが人気を博しています。平均的なクッカーと比較して2倍程度の厚みがあり、耐久性の高さは抜群です。炊飯以外にも、インスタント麺を頻繁に作るキャンパーから支持されています。
飯盒
ここでは、おいしいご飯を炊きたいキャンパーにおすすめの飯盒を3つ紹介します。
ロゴス / ハンドル付ハンゴウ

ロゴスの「ハンドル付ハンゴウ」なら、4合炊きまで同時に可能です。外蓋にハンドルがついていてフライパンになるため、炊飯後の蒸らしの際に中蓋を残して外蓋だけ外し、フライパンとしておかずを焼くこともできます。フライパンを持っていく必要がなくなるため、荷物を減らしたい方にもおすすめです。
ルースターギアマーケット / RGM飯盒バケツ

ルースターギアマーケットの「RGM飯盒バケツ」は、釣りを良くする人にもおすすめのアイテムです。中蓋に穴が開いていることから、魚釣りのバケツとしても使用できます。学校給食の食器を手が蹴る国内工場が生産していることから、安心して炊飯に活用できるでしょう。
スノーピーク / トレック1400

スノーピークの「トレック1400」は、3合炊きまでできる飯盒です。アルミ製のベーシックな飯盒であり、トレック900とスタッキングも可能。ちょっとしたグループキャンプ程度であれば、十分に活用できるでしょう。
まとめ

キャンプ場でおいしいご飯を楽しむためには、炊き方や道具にこだわることをおすすめします。基本的なポイントを押さえて使いやすいグッズを取り入れることで、ふっくらとおいしいご飯を炊けるでしょう。本記事を参考にしていただき、ぜひアウトドアでおいしいご飯を楽しんでください。