キャンプにぴったりの車のサイズ!積載量はどのくらいがベター?

  • 2023年9月1日
  • 2023年11月28日
  • HOW TO

キャンプは必要な荷物が多くなりがちなため、車で行くのが便利です。しかし、車をレンタルするにあたって「どのぐらいのサイズがよい?」「キャンプに適した車種はある?」と悩む方も多いのではないでしょうか。

キャンプの際は、人数や荷物に合わせて適したサイズの車を選ぶことが大切です。この記事では、キャンプにぴったりの車のサイズについて詳しく解説します。

車のサイズとキャンプ人数の関係

まずは、快適に乗車できる人数や座席数や室内スペースの特徴について車種ごとに解説します。適したキャンプスタイルや荷物量の目安も紹介しますので、車選びの参考にしてください。

小型車・コンパクトカー

小型車・コンパクトカーは名前の通り、サイズが小さめの車です。1~2人といった少人数のキャンプに向いています。

3~4人のキャンプの場合、荷物の積み方に工夫が必要です。荷物は縦積みにする、デッドスペースも活用するといったテクニックを活用しましょう。

荷室に奥行きがなくスペースが小さめであるため、5人以上の大人数や、大荷物のキャンプには適しません。

ミニバン

ミニバンに厳密な定義はありませんが、ワゴンタイプの3列シート車を指すことが多いです。近年はワンボックスの3列シート車や2列シート車も見られます。

名前に「ミニ」と入っていますが、コンパクトカーよりも大きめのため、決して小さい車ではありません。海外の標準サイズとされているバンよりも小さいという点からミニバンと呼ばれています。

ミニバンは、荷室が広く室内高もあるため、大人数でのキャンプにもぴったりです。後部座席をフラットにできるタイプであれば快適な車中泊も叶います。

なお、一口にミニバンといっても車によって乗車人数が異なります。乗車人数5人程度のミニバンであれば、1人や少人数のキャンプにもおすすめです。

SUV

SUVはSport Utility Vehicleの略で、日本語ではスポーツ用多目的車と呼ばれます。走破性が高く、最低地上高が高めなため、悪路でも走りやすい点が特徴です。キャンプに限らず砂利道や未舗装の道を走る場面が多いアウトドアに適しています。

車にもよりますが、SUVは積載性に優れたものが多い傾向です。大きいものや長いもの、かさばるものも積みやすいでしょう。

ピックアップトラック

ピックアップトラックとは荷台部分に屋根のないトラックです。一般的なトラックと違い、室内空間もしっかりと確保されています。

ピックアップトラックは、沼地やゴツゴツした道も走れるため、SUV同様に走破性が高くアウトドアに適しています。屋根がないため荷物の積み下ろしがしやすい点もメリットです。

ピックアップトラックの場合、荷物は後ろの荷台部分に置くことになります。そのため、キャンプに行く人数と同じ乗車人数の車を選ぶとよいでしょう。

積載量のベストな範囲と荷物の積み方

キャンプ場でのレンタルサービスを使う場合を除き、テントやギアなど多くの荷物を持っていく必要があります。そのため乗車人数がキャンプに行く人数ギリギリの車を選んでしまうと、荷物が乗り切らない、乗車スペースが窮屈になる可能性が大きいです。

キャンプに行く人数だけでなく、荷物を置くスペースも考えたうえで車を選ぶことが大切です。ここでは、キャンプにおける積載量のベストな範囲と荷物の積み方について解説します。

積載量のベストな範囲

キャンプは荷物が多くなりがちであり、車にすべて積み込むためには収納時に工夫する必要があります。言い換えれば、工夫次第で多くの荷物を積むこと自体は可能です。

しかし、トランク容量やスペースの広さに対して積載量が多すぎると、積み下ろしの負担が大きくなり、管理しにくくなります。キャンプの負担をなるべく小さくするためには、積載量をベストな範囲に抑えることが大切です。

実際に積める量は車によって異なるため一概にはいえませんが、積載量のベストな範囲を計算する方法を紹介します。

  1. キャンプ道具ごとの容積を計算する
    容積は縦×横×高さで計算します。1000平方センチメートル=1リットルです。
  2. トランク容量を確認する
  3. キャンプ道具の容積合計とトランク容量の差を確認する

トランク容量よりもキャンプ道具の容積が多い場合は荷物を積み切れません。また、サイズが同じぐらいだとしても、形によっては上手く収納できず載せきれない恐れがあります。

あくまで目安ですが、キャンプ道具の容積合計はトランク容量の7~9割程度に抑えると安心です。なお、後部座席にも荷物を置くのであれば、トランク容量よりも多く積載できます。

収納の工夫

車に乗せられる荷物の量は収納の仕方次第で大きく変わります。なるべく多くの荷物を乗せるため、収納時の工夫も大切です。

必要なアイテムを上手く収納するために押さえたいポイントを3つ紹介します。

  • 場所をとる荷物の積載場所を決める
    まずは大きな荷物の積載場所から決めましょう。先に小さな荷物を入れてしまうと、大きな荷物が入らない事態が起こる恐れが大きくなります。
  • 重い荷物は下にする
    荷崩れや他の荷物に負荷がかかるのを防ぐため、重い荷物を下に積むのがポイントです。
  • 薄い荷物は荷物と荷物のスキマに差し込んで積む
    折り畳みチェアやラックなど、薄い荷物は他の荷物との間にできたスペースを使って縦に入れましょう。デッドスペースを活用できるだけでなく、全体の荷崩れを防ぐ効果も期待できます。

重量配分

キャンプに限らず、車内の重量バランスはなるべく均等にするのが理想的です。

重量に偏りが出すぎてしまうと、車の運動性能に影響を与える恐れがあります。右と左で旋回のしやすさが変わる、ブレーキの安定性が下がるなどの悪影響が考えられるため、なるべく均等にしてください。

そうはいっても、重さを完璧に均等にすることは容易ではありません。そこで重量配分で押さえたいポイントを2つ紹介します。

  • 重い荷物は真ん中に置く
    重い荷物を端に置くとバランスが崩れやすいため、なるべく真ん中に置きましょう。
  • 滑り止めを敷く
    荷室に余裕があると荷物が簡単に動いてしまい、バランスが崩れやすいため、滑り止めマットを敷くのがおすすめです。

車のサイズとキャンプ場へのアクセス

キャンプに使う車のサイズについて、大きいほど乗車スペースと載積量どちらも余裕ができて快適そう、あるいはサイズが大きくて困ることはないだろうし、とりあえず大きいサイズの車を選べばよいと思う方もいるかもしれません。

確かにサイズが大きい車であれば、キャンプの人数と荷物量どちらも問題なくクリアできる可能性が高くなります。単純に乗車と載積に余裕を持たせるという意味合いだけなら、サイズが大きい車を選べばよいかもしれません。

しかし、車のサイズは乗れる人数や載積量だけでなく、走りやすさにも影響を与えるため注意が必要です。走りやすさに影響を与える理由を2つ紹介します。

  • 道幅や駐車場の広さ
    大きな車は小回りが利きにくいため、狭い道や駐車場での運転難易度が高くなりがちです。駐車場のスペースが限られたキャンプ場やオートサイトの場合、大きすぎる車は使いにくい可能性があります。
  • 道の状態
    砂利道や舗装されていない道など、悪路の走りやすさは車そのもののよりタイヤのサイズによる影響を受けやすくなります。径が大きいタイヤほど悪路では有利です。

乗車人数・載積量・走りやすさのバランスをとるためにも、適度な大きさの車を選びましょう。

選び方のポイントと実際のキャンプ体験

最後に、キャンプに使う車を選ぶうえでのポイントと、車選びに関する体験談を紹介します。

車選びのポイント

キャンプに使う車選びについて様々な内容を紹介しましたが、最後に車選びの際に最低限押さえたいポイントを3点紹介します。

  • 人数によって適した車種が異なる
    小型車・コンパクトカーは少人数のキャンプに、ミニバンは大人数のキャンプに向いているなど、人数によって適した車種が異なります。はじめにキャンプの人数に応じて車種を絞るのがよいでしょう。
  • キャンプ道具の容積合計とトランク容量の差を確認する
    荷物を確実に乗せられるよう、キャンプ道具の容積合計よりも少し大きいトランク容量の車を選ぶのが安心です。
  • 大きければよいとは限らない
    サイズが大きければ乗車スペースと積載量の両方に余裕がありますが、その分小回りが利きにくくなります。走りやすさを損なわないよう、適度な大きさの車を選ぶ必要があります。

実際のキャンプ体験

「車のサイズとキャンプ人数の関係」の項で4つの車種を紹介しましたが、特徴の説明だけでは実際にキャンプで使うイメージがわきにくいかもしれません。そこで今回紹介した車種について、それぞれキャンプで使った人の体験談を紹介します。

小型車・コンパクトカー

【体験談】
「子供2人大人2人のファミリーキャンプでも、収納の工夫次第でキャンプを楽しめている」
「3人家族のファミリーキャンプでコンパクトカーを使った。座席の足元やスキマも活用してギリギリ」

コンパクトカーは小さめサイズですが、3~4人程度のファミリーキャンプで使う人も多いようです。ただし、積載量はギリギリなので、収納に工夫する必要があります。

ミニバン

【体験談】
「荷物がたくさん乗るので使い勝手がよい」
「車に乗せられるか心配する必要がないため、安心して新しいキャンプギアを購入できる」

ミニバンは荷物を乗せられるスペースの広さが魅力的です。実際に、荷物が多く乗るため使い勝手がよいという体験談が多く見られました。

SUV

【体験談】
「乗り心地がよく、路面の継ぎ目などのいなし方もよかった」
「カーブでの安定感がかなりのものと感じた」

SUVの魅力は走破性の高さと紹介しました。実際、走りやすさを評価する意見が目立ちます。悪路や未舗装の道を走る機会の多いキャンプでも快適に走れるでしょう。

ピックアップトラック

【体験談】
「魅力は何といっても荷台で、泥がついて汚れた荷物でも気にせず置ける点が便利。室内も意外と広い。」
「駐車場や狭い道は多少気を使う」

ピックアップトラックは長さがある分、狭い道や駐車場といったスペースが狭い場所での運転難易度が高めです。ただし荷物を置きやすい・載積量が大きい・乗車スペースが広いといったメリットがあるため、キャンプに適した車の一種といえるでしょう。

まとめ

車のサイズによって載積量や乗車人数は大きく変わります。キャンプは荷物が多くなりがちなので、トランク容量が大きめの車、キャンプ人数よりも乗車人数に余裕のある車を選ぶのがおすすめです。た

だし、サイズが大きすぎると走りやすさに悪影響を及ぼすため、大きすぎず小さすぎない車を選ぶ必要があります。本記事で紹介したポイントを押さえて、キャンプ用に適切なサイズの車を選んでみてください。

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