キャンプの大きな楽しみとして、料理や食事を挙げる方は少なくありません。いつもと違う料理を作ってみたいのであれば、ハンバーガーはいかがでしょうか。
ハンバーガーのレシピは実はそれほど複雑ではなく、アレンジの方法が無限に考えられることからもキャンプ向きの料理です。この記事では、キャンプ場で楽しむおいしいハンバーガーの作り方を、パティやソース、バンズなどに分けて紹介します。
ジューシーなハンバーガーパティの作り方

ここではまず、おいしいハンバーガーパティの作り方について解説します。
パティの基本的な材料
【パティの材料(4人分)】
- 牛合いびき肉:700~800g
- 塩:少々
- コショウ:少々
- ナツメグ:適量
上記はあくまでも目安であり、作りながら自分や家族の好みに合わせて量を調整していくのも楽しいポイントです。本来はつなぎであるパン粉や玉ねぎなどを入れずに肉と調味料だけで仕上げますが、ハンバーグのようにつなぎを入れて作っても問題はもちろんありません。
ただし、肉本来の味を楽しみたいのであれば、やはりつなぎを入れずに作ったパティがおすすめです。
作り方
【パティのレシピ】
- ひき肉をボウルに入れて、塩・コショウ・ナツメグを入れてこねる
- 人数分に分ける
- ハンバーグを作る際のように中の空気を抜き、丸型の平たい形に成形する
- フライパンを加熱し、パティを焼く
- 片面に焼き色がついたらすぐに返し、ヘラで押し付けながら薄く焼く
キャンプ場で上記を全て行うのは手間ですので、上記の内2の工程までは自宅で済ませておくのがおすすめです。
その場合、成形したパティをタッパーに一枚ずつ入れ、ラップを敷いてくっつかないように重ねて冷蔵庫に入れておくとよいでしょう。冷蔵庫でパティを一晩寝かせておくと、焼いた時に縮みにくくなります。パティの仕上がりが大きく変わるため、前日に仕込んでおくのがおすすめです。

また、パティを薄く焼くのは均等に中までしっかりと火を通すためです。薄いとボリュームが足りないと思うなら、パティを2枚以上重ねる、トッピングを豪華にするなどの方法が考えられます。
さらに手が温かい状態だとパティの脂が溶けてパサつきやすくなるため、手を氷や水などで冷やしながらこねるのがおすすめです。
おいしいハンバーガーパティを作るコツ
ここでは、おいしいハンバーガーパティを作るためのコツを紹介します。
スパイスにこだわる
おいしいハンバーガーパティを作るためのコツとしてまず考えられるのが、スパイスにこだわることです。塩コショウを使ったシンプルな味付けもおいしいのですが、スパイスを加えるだけで味わいが変わります。
たとえばカレースパイスを入れると、子どもも大好きな鉄板の味わいになります。スパイスの種類は幅広いため、おいしい組み合わせを考えることもキャンプ飯の楽しみ方だといえるでしょう。
肉選びにこだわる
ハンバーガーのパティは、やはりお肉が命です。お肉選びにこだわることで、同じレシピでも格段においしいハンバーガーを作ることができます。
基本は牛ひき肉ですが、好みによっては豚ひき肉を混ぜるのもおすすめです。牛肉なら弾力がありパティらしい味わいになりますが、豚ひき肉を入れることでより柔らかく仕上がります。
また、牛肉を選ぶ際には、肩ロースやフランクと呼ばれる部位を選ぶとよいでしょう。
トッピングのアレンジアイデア

ここでは、ハンバーガーのトッピングのアイデアを紹介します。
定番のフレッシュバーガー
ハンバーガーのトッピングの定番といえば、フレッシュな野菜です。
【野菜の例】
- トマト
- レタス
- 千切りキャベツ
- ピクルス
- 玉ねぎ
- アボカド
- ピーマン
上記を基本として、好きな野菜を挟んでみるとよいでしょう。トマトとレタス、ピクルス、そして玉ねぎを挟んだフレッシュバーガーを基本として、アボカドなどの変わり種をトッピングしてみてください。
火を通した野菜
野菜は生の状態でだけでなく、火を通した状態で挟んでもおいしくなります。
【火を通した野菜の例】
- グリルしたナスやトマト、玉ねぎ
- ソテーしたマッシュルーム
バターやオリーブオイルで炒めて軽く塩コショウやしょうゆなどを味付けするだけで、おいしいトッピングに生まれ変わります。上記はあくまでも例であるため、キノコ類や野菜で好きなものを取り入れてみてください。
肉類
パティだけでなくさらに肉類をプラスすると、ボリューム感や満足感がある大迫力のハンバーガーに仕上がります。
【肉類の例】
- ベーコン
- ハム
ベーコンをカリカリに焼いてフレッシュレタス・トマトと一緒にトッピングすればBLTサンド風のハンバーガーになっておすすめです。ベーコンやハムはパティと食感が異なり、塩気を足してくれることから、挟むことで想像以上に味わいが深まります。
フルーツ系
変わった組み合わせに挑戦したいのであれば、フルーツを挟んでみてはいかがでしょうか。
【フルーツの例】
- パイナップル
- マンゴー
上記2つのフルーツは、基本的なハンバーガーのパティやソースとの相性が抜群です。だまされたと思って挟んでみると、新しいおいしさに気づけるかもしれません。
その他
ここまで紹介した以外にも、ハンバーガーのトッピングには無限の可能性があります。たとえば、以下のようなトッピングも試してみるのがおすすめです。
【その他のトッピングの例】
- 卵(目玉焼き・スクランブルエッグなど)
- チーズ
- ガーリックチップ
- オニオンリング
- ポテトチップス
「ハンバーグはこういうものだ」と決めつけずに、自由に組み合わせてみるとより楽しめるでしょう。
特製ソースのレシピ

ここでは、ハンバーガーにおいて重要な要素の1つであるソースのレシピを紹介します。同じパティ、トッピングでもソースを変えることで、味わいがバリエーション豊かに変化するでしょう。
ケチャップベースのソース

まず基本となる、ケチャップのソースを紹介します。
【レシピ】
- ケチャップとマヨネーズを混ぜる
- ピクルスのみじん切りを適量混ぜる
- マスタードを混ぜる
上記だけでも、十分においしいハンバーガーのソースになります。
照り焼きソース

定番の照り焼きソースも、実は簡単に作れるためおすすめです。
【レシピ】
- しょうゆ・みりん・酒・砂糖を2:2:2:1の割合で混ぜる
- フライパンで火にかけ、少し煮詰めたあとで片栗粉を入れてとろみをつける
上記のソースをパティ―に絡めたあと、マヨネーズをお好みの量かけるのがおすすめです。目玉焼きをトッピングしてみても、おいしいハンバーガーになります。
ハニーマスタードソース

ファーストフードで人気のハニーマスタードソースも、手軽に作れるのでおすすめです。
【レシピ】
- マヨネーズ・粒マスタード・ハチミツ・レモン果汁を、3:2:1:1の割合でボウルに入れる
- 塩コショウとガーリックパウダー、からし(チューブでOK)を少々入れて混ぜ合わせる
牛肉のパティだけでなく、ローストしたチキンにつけてもおいしいソースです。
チーズソース

チーズソースは、手軽にできて味わいが大きく変わるためおすすめです。
【レシピ】
- 牛乳と片栗粉を鍋で混ぜる
- そこにとろけるチーズを入れて中火にかける
- 好みのとろみになったら完成
出来上がったものをパティにかけるだけで、普段とは少し違うチーズハンバーガーを楽しめます。
アボカドソース

アボカドソースは、ハンバーガーだけでなく海老やサンドイッチなどさまざまな料理に合うソースです。
【レシピ】
- アボカドの皮をむき、2cm各程度に切る
- フードプロセッサーにアボカドを入れる
- マヨネーズ・牛乳を大さじ1ずつ、レモン汁・しょうゆを小さじ1ずつ入れる
- 砂糖を小さじ半分程度入れ、フードプロセッサーで混ぜて完成
アボカドソースを覚えると、キャンプ料理の幅が広がります。
バンズの選び方とアレンジ

ここでは、ハンバーガーにおいて重要なバンズについて、選び方やアレンジアイデアを紹介します。
バンズの種類
一口にバンズといっても、材料によって味わいや食感が大きく異なります。大まかには、以下のように分類することが可能です。
【大まかなバンズの種類】
- 天然酵母を使用したもちもちのタイプ
- サクサク・ふわふわの軽いタイプ
- ライ麦や全粒粉など糖質・グルテンを抑えたタイプ
持ち持ちしたタイプであれば、あらびきで食べ応えがあるパティとの相性がよいでしょう。サクサクと軽い食感のタイプを選べば、ボリュームを抑えた食べやすいハンバーガーになります。
ライ麦を使用したバンズには酸味があり、スパイシーな具材やピクルスなどとの相性が抜群です。そして全粒粉のバンズなら粒粒とした食感を楽しめます。
また、ご飯派の方であれば、思い切ってご飯をバンズに使用したライスバーガーを試してみるのもおすすめです。
バンズをよりおいしくするアイデア
バンズはただパティや具材を挟むだけでなく、パティを焼くタイミングで軽く焼き目を付けると、さらに香ばしくおいしくなります。
また、焼く際にはバターやガーリックなどを塗ると、風味をプラスできるのでおすすめです。バンズを用意できないようであれば、イングリッシュマフィンやベーグルでハンバーガーを作ってみる方法もあります。
まとめ

ハンバーガーは作り方さえ理解すれば意外と手軽に作れることから、キャンプでの料理に適しています。パティやソースなどの要素にこだわることで、キャンプ場で作ったとは思えないほどの味わいを生み出すのも可能です。
バンズとトッピング、ソース、そしてパティとの相性を考えることで、自分だけのオリジナルハンバーガーを作ってみてはいかがでしょうか。