キャンプやアウトドアを好む人のなかには、焚火を囲んで過ごす時間が好きな人も多いのではないでしょうか。焚火を見つめて穏やかに過ごすだけで、それまで抱えていたストレスや嫌な気持ちが嘘のように消えていきます。
焚火のひとときをさらに楽しむためにおすすめのアイテムが、「焚火フレグランス」です。焚火フレグランスを活用することで、いつもの焚火が忘れられない特別な体験になるでしょう。
この記事では、焚火フレグランスの特徴や効果、使用方法、最新のアイテムなどを詳しく紹介します。アウトドア好きの方は、ぜひ参考にしてください。
焚火フレグランスとは?その特徴と効果について

ここでは、焚火フレグランスの特徴や成分、効果について解説します。
焚火フレグランスの特徴
焚火フレグランスの特徴は、主に以下の3点です。
主な特徴
- 香りが残りにくい
- 雰囲気を壊さない
- 奥深い香り
香りが残りにくい
特徴としてまず挙げられるのが、香りが残りにくいことです。キャンプ場で使用する場合、どんなに素敵な香りでも長く残ってしまうと他の行動に影響してしまいます。例えば、食事や調理のときにまで香ってしまうと、せっかくの料理を十分に楽しめないかもしれません。
焚火フレグランスは、自然の香りを最優先にして香りが残りにくいことを重視して作られており、リラックスしたいときにだけ香りを楽しめるため気軽に使用しやすいアイテムです。
雰囲気を壊さない
香りはあくまでも、キャンプを楽しむための1つの道具です。焚火フレグランスは、まるで香水のようにさらりと香ることをイメージして作られています。
強すぎる香りは自然のなかにいるという雰囲気を壊してしまいますが、自然とほのかに混ざりあう焚火フレグランスは雰囲気を壊しません。
奥深い香り
焚火フレグランスは、奥深い香りを楽しめるアイテムです。複数の香料を調合することで、何度使用しても異なる魅力を感じさせる幅広い香りに仕上がっています。
調香師がこだわってブレンドしており、計算された複雑な香りが楽しめます。
焚火フレグランスの成分
焚火フレグランスの成分は、主に以下の通りです。
主な成分
- 香料
- アルコール
- 水
- 植物抽出液(フィトンチッド)
香料以外の成分は非常にシンプルです。ただし、成分にアルコールを含むため火に直接吹きかけると危険なので注意してください。基本的な使用方法を守り、安全に使用しましょう。
保管時には、高温多湿の場所や直射日光が当たる場所、そして温度変化が大きい場所も避けて、常温で保管することが推奨されています。
焚火フレグランスの効果
焚火の効果としては、以下のようなものが挙げられます。
- 精神的安定
- 五感が目覚める
- ストレス解消
まず、焚火には精神を安定させる効果があるとされています。日常の喧騒から離れ、自然のなかに身を置くだけも心が休まりますが、暗闇で灯る明り、じんわりとした暖かさ、炎のゆらめきと薪の爆ぜる音は心を癒すだけでなく、忙しく移り変わる心を安定させてくれるでしょう。
そして、焚火は五感を目覚めさせてくれるともされています。五感とは、視・聴・嗅・味・触の感覚です。これらの感覚によって外界の状態を認識しています。現代人は五感を失っているともいわれており、それを一度に取り戻せるのが焚火というわけです。
さらに、現代人は多くのストレスを抱えている人も多く、自然のなかに身を置くことでストレスを発散している人もいるのではないでしょうか。スポーツなど体を動かすことでストレスを発散する人もいますが、自分の時間をしっかりと設けることがストレス発散に繋がる人も少なくありません。
焚火フレグランスの効果としてまず考えられるのが、リラックス効果です。焚火を見つめて過ごすリラックスタイムを、フレグランスの香りによってさらに彩ってくれます。薪が燃える際の煙のニオイに混ざって、フレグランスの香りをほのかに感じられるでしょう。
炎の揺れには独特の心地よさがあり、香りがかけ合わさることで、ほかのアクティビティでは味わえない時間を過ごせます。
焚火フレグランスの使い方

焚火フレグランスの使い方は、以下の通りです。
基本的な利用の流れ
- 薪の上面と下面にフレグランスを吹き付ける
- いずれかの吹き付け面を下にして焚火に入れる
- 投入直後にトップノートが香る
- 少しずつミドルノートが香っていく
1. 薪の上面と下面にフレグランスを吹き付ける
最初に、薪の上面と下面にフレグランスを吹き付けます。薪を1本手に取り、長い方の1面に吹きかけ、次のその裏の面に吹きかけてください。1面につき、3プッシュ程度が適量の目安です。
針葉樹や広葉樹、そして角材など、あらゆる薪に吹きかけて使用できます。
2. いずれかの吹き付け面を下にして焚火に入れる
薪へフレグランスを吹き付けたら、その2つの面のいずれかを下にして、直接火に触れるようにして焚火に入れます。ここで吹き付けた面を下にしておかないと、せっかくの香りが十分に楽しめない可能性があるため注意してください。また、香りを強めようとして、直接火にフレグランスをかけることは避けましょう。
3. 投入直後にトップノートが香る
焚火に薪を投入した直後から火に直接触れている面が燃えて、煙にのってよい香りが漂ってきます。これは、「トップノート」と呼ばれる最初に楽しめる香りです。フレグランスを使えば、薪が燃え始まってすぐの段階から心地よい香りを楽しめます。あまり顔を近づきすぎると危険ですが、薪を投入した直後の香りをまず楽しんでみましょう。
4. 少しずつミドルノートが香っていく
フレグランスの香りは、トップノートだけでは終わりません。薪が本格的に燃え始まることで、上の面に吹きかけた触れフレグランスが漂い始めます。これは「ミドルノート」と呼ばれる香りであり、薪の燃焼に伴って少しずつ楽しむことが可能です。体感としては、30分から1時間程度香りが続きます。
リラックスした姿勢で焚火の日を眺めつつ、ゆったりとリラックス時間を味わいましょう。
焚火フレグランスの楽しみ方と活用術

ここでは、焚火フレグランスの楽しみ方について、以下の2つのシーンに分けて紹介します。
フレグランスを楽しむシーン
- ソロキャンプ
- カップルやグループ
ソロキャンプ

近年、多くの人が楽しんでいるソロキャンプにおいては、焚火フレグランスによって贅沢なひとときを楽しめます。ソロキャンプは仕事や日常から離れ、ひとりの時間を満喫できる貴重な時間です。焚火フレグランスを活用することで、いつもの癒しの時間がより一層特別な時間になるでしょう。眺めや音だけでなく香りでもアウトドアのひとときを楽しんでみてください。
カップルやグループ
香りは記憶と結びつきやすく、記憶を呼び覚ますきっかけになりやすいとされています。大切な人と過ごす時間が、焚火フレグランスによってより一層思い出深いものになるはずです。
パートナーや友人、家族との時間をより特別な時間にしたいのであれば、焚火フレグランスを活用して焚火の時間を共有してみることをおすすめします。
最新の焚火フレグランスアイテム紹介

ここでは、最新の焚火フレグランスを紹介します。現在(2023年8月1日時点)利用できる焚火フレグランスは、以下の3種類です。
利用できるフレグランス
- フルーティ
- ローズ
- ウッディ
好みや目的に合わせて、自由にアイテムを選択しましょう。
フルーティ

フルーティは、カシスをベースにグレープフルーツや南国の花を加えて、ジューシーで甘酸っぱい爽やかな香りに仕上がっているフレグランスです。特に春から夏の暖かさにはぴったりの香りです。柑橘系の香りには、心を元気にするだけでなく、リラックス効果もあるとされています。
楽しい気分になりたいときや元気になりたいときだけでなく、深呼吸をしたいときにもおすすめのフレグランスです。落ち込んだときや家族や友人と一緒に楽しみたいときなどに、ぜひ試してみてください。
ローズ

ローズは、ローズ単体ではなく、レモンやスパイスそしてパチュリ(ハーブの一種)などを中心としてブレンドされたフレグランスです。艶やかで大人の香りが印象的であり、贅沢な気分になりたいときや気分を高揚させたい場合などに非常におすすめです。
また、自信を失いそうなときや、緊張やストレスを和らげたいときにも効果的です。大切なパートナーとの大人の時間を彩るアイテムとして、活用してみてはいかがでしょうか。
ウッディ

ウッディは、ヒノキをベースにしてバニラやライム、そしてベルガモットなどを配合した、甘く落ち着いたイメージを感じさせるフレグランスです。ヒノキの香りには、脳の活動を鎮静化させ深いリラックス状態に導いてくれる効果があるとされています。
バニラやベルガモットが加わることで、奥深さのなかに甘さと爽やかさがブレンドされ、心を落ち着けてくれるでしょう。 焚火のリラックス効果を重視して焚火フレグランスを選ぶのであれば、こちらのタイプが最も適しています。キャンプの雰囲気を純粋に楽しみたい方も、自然の香りに近いウッディを使ってみるのがおすすめです。
まとめ

焚火には、見ているだけでも精神を安定させたりストレスを発散させたりする効果があります。そのまま焚火を楽しんでもよいですが、焚火フレグランスを活用することで、焚火を囲むリラックスタイムがより特別に、そして贅沢な時間になるでしょう。
使用方法は、薪に吹き付けて燃やすだけとシンプルなので、焚火を囲む時間が好きな人におすすめです。ただし、アルコールを含んでいるため、直接火に吹きかけると危険です。火の取り扱いには十分に注意してください。
焚火フレグランスは、ソロキャンプでも大切な人とのキャンプでもさまざまなシーンに活用できるので、キャンプを楽しむ際にぜひ使ってみてはいかがでしょうか。